昔、ピアニストを目指すツムギという女子高生がいました
ピアノはとても上手だったのですが
ただ、ツムギは体も手も小さかったのです
あるときツムギは選ばれて、憧れのピアニストのレッスンを
受けられることになりました
演奏を終えたツムギにそのピアニストは言いました
「とても上手だね。
でもこんなに小さな手では、ピアニストにはなれない。
諦めなさい。はい、次の人!」
ショックを受けたツムギはピアノの道をあきらめ
紆余曲折を経て、声楽を習い始めました
もとから音楽の才があり、美しい声の持ち主だったツムギは
歌い手として成功しました
後に二人が共演したとき、そのピアニストは言いました
「今のあなたがあるのは私のお陰だね」
…この手の逸話は、数多くあります
今的な模範解答はこうでしょうか
「非常にハンディが多くて、難しいと思います。
もしどうしてもピアニストになりたいなら、
『可能だ』と言ってくれる先生について下さい。」
もちろん、手が小さくても優れたピアニストはいます
ただ、普通の手の人には
わからない事が多いのです
わからない事が多いのです
また、ハンディをカバーするために
関節、指、手が柔らかいとか
運動神経がすごくいいとか
要求される事が増えてしまうと思います
ましてや「ピアニストに育てる」となると
指導もかなり難しいのは事実です
とにもかくにもツムギは
このピアニストの残酷で、直截な発言のお陰で
歌い手として成功し、
多くの人々に喜びを与えています
多くの人々に喜びを与えています
痛かったけれども有り難いお言葉、
というべきなんでしょうね…
というべきなんでしょうね…
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